
(2)製造業(高砂市・加古川市)
ヒアリング対象:荷主/製造業(高砂市)
ヒアリング時期:平成8年12月
1. 事業概要
原塩、石炭、ブタジエン、石灰原料をはしけで工場に搬入し、繊維中間製品、樹脂製品をコンテナで月間7〜8千t輸出している。輸出先は中国、台湾、香港、タイ。工場から神戸港までのドレージは、40ftコンテナで47,000円、20ftコンテナで2万円台である。
バンニングはコスト削減に向けて自社で内生化している。
2. 東播磨港、姫路港の利用条件
東播磨港、姫路港で、適切な航路が確保できれば両港を利用することになる。両港とも航路ダイヤがないのが現状だ。
3. コンテナ貨物開拓の可能性
過去に近隣の荷主間で、東播磨港、姫路港を利用してのコンテナの共同配送について検討したことはある。しかし、プラントや素材ものなど混載できない品目が多く実現には至らなかった。
東播磨港、姫路港の背後圏でのコンテナ貨物開拓に向けては、地元の港湾運送事業者が空バン手配、トランシップ手配を含めて、海貨業のようなビジネスを成立させ得るかが問われると思う。
4. 物流コスト削減の動き
製造コスト削減は限界に近づいているので、コスト削減の主眼を物流過程と原料調達過程に向けている。こうした中で、これまで取引のあった運輸業者10社を4社に、工場内作業会社5社を1社に減じ、ボリュームディスカウントによるコスト削減を進めている。
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